レンタルサーバーを利用する時になるべく効果的なものがいいと考えてますよね。
だって、強いサーバーで作っても弱いサーバーで作っても、サイトを作る手間と時間は同じですからね。
しかし、私自身使う側としてはサーバーを選んでSEOの効果が変わるのか?という疑問がずっとありましたので、それであれば現実的に効果があるものがあるのかないのか検証してみました。
サイト制作に同じ時間をかけるなら、確信をもって利用したかった。
サイトを作るときにほとんどの人がレンタルサーバーを利用すると思います。
私もレンタルサーバーを利用してますが、どこのレンタルサーバーを利用しても作る手間や時間はほぼ同じです。
だから、SEOにより有効なものがいいとは思いながらも、正直あまり変わらない気もするし、とりあえずそれなりの感じのところを利用してました。
ただ、変わるなら引越しをしようかなーと常々サーバーを選んでましたけど、確信をもって利用できるサーバーって意外になかったんです。
レンタルサーバーを長期間調べたけど、何が正しいのか分からなかった
確信がないから、本当に合間で毎日色々と情報を調べて、数か月・・・(優柔不断でした。)
しかし、”もう!どこもいいことばっかり書いてるからよくわかんない!”というのが正直な意見でした。
で、ふと思いついたのが、適当に考えたキーワード(ミドル・スモール)を考えて、検索上位で使われてるサーバー調べたらいいんじゃない?と思ったんです。
だって、”サーバーの応答速度が速くて・・・”とか”PageSpeed Insightsで高得点”とか言われても、SEO対策をして結果がでないと意味がないんですよね。
もちろん内部対策も必要ですけど、実際に結果が出てるサーバーを利用した方がいいに決まってます。
サーバーの悩みは実際の結果で判断してみる

インターネットビジネスやサイト運営をする時にサーバーは悩みどころです。
コスパもあるでしょうし、管理画面が利用しやすい・扱いやすいというのも選択肢の一つですけど、結局検索上位にこなければ意味がありません。
SEOの事を考えると速いサーバーがいいっていうし、”どのサーバーがいいんだろうか?”なんて私と同じように一生懸命調べたり、よく分からないままサーバーを契約して、必死に内部SEOに頭を悩ませてるって人も多いと思います。
しかし、速いサーバーがSEOに強いのかなー?とどこが疑問で確信が持てないところがありましたが、でもサーバーによって差があるとしたら、内部SEOだけを悩んでも意外とサーバーを変えるだけで効果が出ることもあるかもしれないと・・・。
しかし、速いサーバーと言われているものを信じて借りるのも、なんとなく違う気がしたんです。
目的は”応答速度が速いサーバー”を借りるのでなく”上位検索される”ことですからね。
だから、”表示の速いサーバー”や”PageSpeed Insightsで点数が高くなった”というものを探すのではなく、実際に”上位に表示されているサーバー”が何か知ったほうがいいと思ったわけです。
検索キーワードを選択。キーワードプランナーでも確認した結果

今回は現実的ではないビックキーワードは省きました。
というより、調べた結果あまりにも参考にならないサイトばかりでてきたので、正直私たちが自力でどうにかできるところではないと判断しました。
だから、ミドルキーワードやスモールキーワードのみで選びます。
実際、ミドルキーワードやスモールキーワードを取っていかないと早期で結果は出ないですしね。
ということで、思いついたキーワードをキーワードプランナーや検索サジェストなどを元にキーワード以下に絞りました。
キーワード | 月間平均ボリューム | 競合性 |
---|---|---|
ダイエット 食事 | 1万~10万 | 低 |
ヨガ ダイエット | 1000~1万 | 中 |
クレンジング 人気 | 1000~1万 | 高 |
ダイエット 方法 おすすめ | 100~1000 | 中 |
時計 メンズ 30代 | 1000~1万 | 高 |
投資 初心者 おすすめ | 100~1000 | 中 |
wifi 速度 平均 | 1000~1万 | 低 |
ニキビ 洗顔 おすすめ | 100~1000 | 中 |
これらのキーワードの検索上位20位のサーバー情報を調べて、その情報から上位に表示されているサーバーの結果をだします。
どのレンタルサーバーが検索上位で利用されていたのか?

意外と時間がかかりましたけど、9つのキーワードの上位20位までの検索をしました。
同じサイトの別記事が重複して検索結果に出てきたものありましたが、それも強さだと思い気にせず集計しています。
その結果以下のような結果です。
順位 | レンタルサーバー名 | 表示された件数 |
---|---|---|
【1位】 | Amazon EC2 | 30サイト |
【2位】 | エックスサーバー | 22サイト |
【3位】 | さくらインターネット | 9サイト |
実は検証したサーバーの中には利用サーバーが不明なものもありましたが、今回はそれは除いています。(さほど件数も多くないので結果にはあまり影響はありません)
また、実際にはAmazon EC2よりも多いサーバーが1つありました。
それは”自社サーバー”でした。
ただ、自社サーバーはミドルキーワードでの割合が多く、サイトとしても大手サイトや中大手企業などに寄っていたので、レンタルサーバーではなくセキュリティーや管理面で自社サーバーが多かったと思われます。
特にワードプレスなどを利用する場合などは、サーバーの設定やデータベースの設定、WordPressの設定やメンテナンスなど結構手間がかかるので、コストや時間、知識の面で小規模でやる場合はあまり現実的ではありません。
好きな方は全然やってみてもいいと思いますけど、個人的には落ち着いてからやろうと思ってます。
しかし、スモールキーワードにおいては、レンタルサーバーの割合がかなり増えて、ミドルキーワードに比べると自社サーバーの比率は3分の1程度まで下がっています。
もちろん企業サイトがないわけではありませんが、個人サイトやブログが上位に表示されている率はかなり高くなってます。
結果シートは無料会員のみにダウンロードできるようにしてるので、この記事の一番下にリンクを張っています。
興味があればダウンロードしてみてください。
弱小サイトだからこそ積み重ねが必要
ここからが特に重要です。
私たちみたいに複数人で作成できるわけでもない弱小サイトは、人員もデータも豊富な会社に勝てない可能性は非常に高いです。
しかし、今回のデータを見てもらうとわかりますが、スモールキーワードは自社サーバーの割合が大幅に減っています。
つまり、私たちのような弱小サイトはスモールキーワードに力を入れることで、アクセス数とコンバージョンで戦うことができるという結果でもあります。
また、スモールキーワードは月間平均ボリュームはミドルキーワードに比べてかなり少ないですが、コンバージョンが上がると言われてます。(詳細は別記事にて書いていたものがあるので省略します。)
https://eblogate.net/keyword-big-middle-small
上位20位という狭き門を取り合うために、スモールキーワードを積み重ねてサイト評価を上げる、そしてミドルキーワードやビッグキーワードにも食い込んでいくことが弱小サイトの戦略だと思います。
【番外編】Amazon EC2とエックスサーバーの設定や手間の違い
Amazon EC2はAWSというものになりますので、レンタルサーバーに比べて自由度が高いものです。
しかし、初心者が扱うには少々難しいです。
設定が多少面倒で、レンタルサーバーのように”ドメインを設定して、WordPressをインストールしたら完了”というわけにはいきません。
Amazon EC2とエックスサーバーのコストの違い
Amazon EC2は一般的なレンタルサーバーと違い”従量課金制”です。
サーバーの稼働時間(1時間単位)やアクセス数(データ送信量)によって金額が変動します。
だから、サーバーが動いてないときは料金はかかりませんが、サイトやブログは24時間365日稼働するので常に費用がかかる状態です。
その上、アクセス数が増えれば増えるほど、データ送信量が増える為さらに費用がかかります。

従量課金制のため料金は、翌月にしか明確な出費が分かりませんし、サーバーの費用だけで最低料金で月約2,000円~(Linux、a1.medium)はかかります。
それとは別に、SSLの契約やデータベースの契約の料金やアクセス数が上がっても課金されるのでそれ以上に料金になるんです。
さらに、データのバックアップや表示速度向上などを考えると別のサービスが必要になりますので、毎月1万円を超える可能性も十分にあります。
それに比べてエックスサーバーは950円~(X10プラン)で利用ができます。
データベースもSSLも無料で利用ができるため、コストも安心して利用ができますから現段階では十分利用ができるサーバーな気がします。
レンタルサーバー表示の1位と2位をの詳細を比較して考えた結果
簡単にまとめ調べた結果を以下の表にまとめました。
Amazon EC2 | エックスサーバー | |
---|---|---|
初期設定 | △(パラメータが必要) | 〇(簡単設定あり) |
コストの明確性 | ×(従量課金制) | ◎(定額) |
SSL費用 | ×(別契約必須) | 〇(無料SSLあり) |
サーバー速度 | △(別オプションが必要) | △ |
順位表示の1位と2位は3位以降と大幅に引き離しあまり差がありません。
実際に利用者数でいえば、ロリポップのほうが多いと思われます。
そして、使っている人も多くいると思います。
コスパも悪くないですしね!
知名度の面でも正直利用者のボリューム数でいけば、今回の結果も数件出てきてもいいと思いますが、ロリポップは1件も表示されていません。
このことから、サーバーによって表示の差があるんだと判断しました。
もちろんSEO対策をしっかり行わないと、上位検索は難しいのは前提ですが、そのサーバーを使ってる人全てがSEO対策ができてないということも考えづらい話です。
コスト・設定の手軽さ・上位表示結果からエックスサーバーに変更した
検索結果やコスト、専門性などを考慮した結果もとにエックスサーバーに変更しました。
Amazon EC2は色々と調べましたが、AWSということもあり自社サーバーとまではいきませんが手間がかかります。
前述したように手間とコスパ、そして結果を考えた結果です。
検索結果としても出てきてるので、あとは自分のSEO対策がどれだけちゃんとできるかの差だと思いますので安心して利用できそうです。
まとめ
今回、E-blogateもエックスサーバーに変更したしましたが、ロリポップでも悪いわけではありません。
利用意図によっては十分だと思います。
ただ、仕事は確率論です。
SEOによるアクセス数は記事を多く書いたほうが評価も上がりやすいですし、Web上でのアクセスするコンテンツは増えますが、全て”絶対”ではなく、”確率を上げる”ためです。
そして、なによりビジネスはナンバーワンにならなくても収益がでることを理解してください。
様々な知識を得てAmazon EC2を利用するのもいいことだと思いますがまずはスピードです。
結果を求めるのに、現状の結果に対する確率が最も高いと考えました。