2019年5月から光コラボ回線から変更しても電話番号が変わらず変更可能!

  • 2019年1月19日
  • 2020年6月7日
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2015年にNTT東日本およびNTT西日本が始めた光回線の卸事業ですが、それによって光コラボという様々な事業者が自社ブランドとして光回線の販売ができるようになりました。

ちなみに、フレッツ光から光コラボレーション回線に切り替えることを”転用”といいます。

その転用が2019年5月から事業者間転用(NTT以外の光コラボ事業者間)ができるようになります。

今回は今までの経緯などを含め解説していきます。

※2019/03/27に新たな情報を更新しました。

【光コラボ事業者間転用まさかの延長】2019年5月予定→2019年7月予定に変更になってしまった。

 

※2019/06/15に新たな関連情報を更新しました

【プロが教える】事業者間転用の変更方法や仕組みは?事業者とのトラブルは?

光コラボの回線に変えると他の会社に変えられない?

”フレッツ光だと思ってたんです・・・変えられないなんて知らなかったんです・・・”

 

光回線の卸事業によって、ユーザーとして1番分かりやすいメリットがあります。

転用することによって、光回線自体の基本料金が安くなったり、携帯の割引が受けることができるので、安く利用することができるようになりました。

しかし、安くなると同時に問題もありました。

ある光コラボの回線に変更したあとに、別の良いサービス(光回線)に変更しようとしても”フレッツ光→光コラボ”と変えたようには、変更できないというものです。

 

今までの光コラボレーションの仕組み

 

例えば、au携帯を使ってたからauの割引を受けるためにSo-net光に変更したとします。

それからソフトバンクの携帯を使いはじめたから、今度はSo-net光をソフトバンク光に変えようとした場合は、1度回線を全て解約・設備撤去をして再度工事をやりなおす必要があったんです。

 

それに伴い、もう1つの大きな問題としてひかり電話の番号が変わるというものが、これに大きく関連していて、ひかり電話を利用していた人は、回線解約の時に電話も解約になります。

なぜなら、ひかり電話はあくまでも光回線のオプションサービスでしかありませんので、光回線がなければ利用できないサービスだからです。

ですから、光コラボ回線からの変更は電話番号が変わってしまうということがおきる可能性があるわけです。

変えられないのも原理としてはある意味当たり前!?

例えば、フレッツ光からソフトバンク光に変えた場合。

フレッツ光を利用している人は、ソフトバンク光に変えるときには、基本的に何も工事は発生しません。

基本的なユーザー情報と転用承諾番号という番号を契約する回線事業者に伝えれば完了です。

ユーザーとしては変わっているのにも気付かないくらい何もありません。

 

しかし、そこからまた別のサービスに変えようとすると一度回線ごと撤去・解約をして、もう一度契約をするのですが、相談される方はここで困惑しています。

実はこれは考え方としては当たり前なことです。

 

今回例にあげたソフトバンク光をはじめ、光コラボ回線はパッケージ変更して”卸された”回線です。

つまり、基本的に販売されたものはNTTとは関係のない全く別の会社の光回線という事です。

ただ、怒ったところで何も変わりませんし、理解できないから販売会社が悪いというのはあまりにも横柄です。

利用する側も変な営業トークに言いくるめられないように、利用する以上は最低限のデメリットは理解しておくべきです。

 

転用承諾番号に関する補足転用承諾番号を取得するには、NTTの専用サイトかコールセンターで行いますが、契約回線の名義や住所はもちろんですが支払い方法まで合致していないと発行することはできません。口座振替であれば、銀行名や支店名などまで合わないと発行できません。

”本当に知らない間に変わってた。”ということは基本的におきませんので安心してください。

電話営業などで回線名義や住所・支払方法などを口頭で伝えると、悪い代理店などに無理やり変えられてしまう可能性はありますので気をつけてください。

と、大袈裟に言いましたが、今通信業界は総務省からの圧が非常に強いというのも現実ですので、そのような代理店はほぼ販売資格がなくなってるのも現実です。

 

光コラボはNTTと同じ設備を使ってるだけで、全く別会社の回線

光コラボはユーザー側としては、工事もなく環境も全く変わってないので、フレッツ光と同じだと思ってる人が多いのも現実です。

回線の品質は全く一緒ですが、前述したようにNTTから卸してもらってる回線です。

イメージとしては、「光コラボ=OEM」となりますので、ブランドも変わり全く別会社の別回線となります。

OEMの例でいうと、車が有名でしょうか。

三菱のekワゴンと日産デイズだったり、ダイハツのタントとスバルのシフォンなど様々あります。

調べてもらうと分かりますが、見た目は当然全く同じ車です。

素人目にはただエンブレムが違うくらいです。

デイズのナビに不具合が出たからといって、製造元の三菱に文句を言ってもそれはただのクレーマーでしかありませんよね。

事実、それは日産に問い合わせて対応してもらってくださいとなりますし、周りに相談したところで、「そのクレームはあなたがおかしい」と思われるレベルです。

光コラボも似たようなもので、ソフトバンク光に変えたらソフトバンクに、So-net光に変えたらSo-netに全て管理されることになります。(ただ、提供元はNTTなので断線や災害復旧などが起きた場合はNTTが保守を行います。)

つまり、光コラボからそれ以外のサービスに変えるというのは、auひかりからフレッツ光に変えることと同じ考え方です。

1つの事業者の独立したサービスから、別の独立したサービスに変更するには解約も設備撤去も必要になるということです。

2019年5月からは光コラボ間でも変更可能になる。

正確な日付まで分かってませんが、2019年5月から光コラボ間でのサービス変更が可能になりますので、工事不要で別の会社の光サービスに変更できるようになります。

業界内では回線卸が始まったときから、このような動きになるのは読めてましたし、それがいつからなのか?ということだけでしたが、ようやく可能になったという事です。

これによって、今までのように一度設備撤去などを行うことなく、フレッツ光からの転用と同じように切り替えることができるようになるということです。

 

これからの光コラボの仕組み

 

つまり、誤って契約してしまっていたり、携帯会社を変えたからお得な携帯セット割がある回線にしたいと思ったときなど、ユーザーにとってはありがたい仕組みです。

ただ、変更が可能だといっても今のサービスの解約違約金は発生すると考えられますので、解約可能な時期などを考えて変更するようにしてください。

事業者間転用が可能になった時に考えられるトラブル

まだ実際に提供されてませんのが、現段階で予想されるトラブルを上げていきます。

 

●営業電話が再度過熱してかかってくる
●営業の仕方が荒い業者がまた出てくる
●あまり認識がないまま変更されている
□契約期間を考えずに契約して違約金が発生する
□工事期間を考えずに残りの工事費用が一括で請求される。
□●安くなると思って切り替えたら、携帯の割引がなくなりトータルで高くなった。

 

トラブルというと全て事業者が悪いと思ってしまうユーザーさんも少なくありません。

もちろん売る側がしっかりすることが理想ですが、それだけにゆだねても損するのはユーザーですから、最低限の知識はいれてください。

回線契約のトラブルを回避するためには?

個人的な意見ですが、使う側も「知らなかった」「言われた気がするけど覚えてない」という考えも、「確認するのは当然」というのも、利用者側の怠慢だとも思ってます。

前述した□で箇条書きしているところは、ユーザー側が把握するだけで避けられるトラブルです。

サービスの全てを把握する必要はありません。

もちろん利用者側が悪いわけではありません。

しかし、相手も人間ですので、確認事項の確認忘れもあるでしょうし、良くない営業であれば故意にしてくる場合もなきにしもあらずです。

ただ、自分自身を助ける為にも、利用している回線の解約期間や違約金などは最低限覚えておいてください。

過去に仕事をしていて、説明しているのに”聞いていない”と言い張る人もいれば、中には”なんで契約内容を把握してないんだ?”と怒る方もいらっしゃいました。

もちろん他社の回線の契約状況など知るわけがありませんし、むしろ、知ってることの方が問題ですからね。(知られてる場合に”何故知ってるの?”の方が正解ですよ。)

自分に降りかかって困るデメリットだけは覚えておいてください。

まず回線契約は全般に言えることですが、基本的に違約金は発生します。

そして、工事をしたら工事費などは分割で払う必要があります。

現在、光回線などについて、金額の大小はあるにしても違約金が発生しない回線は一つもありません。

また、工事費についてはキャンペーン等で割引が入ってない場合がありますが、契約期間以内の解約は残債が発生することがあります。

例.工事費:15,000円、月額:500円の分割

 

契約期間1か月目・・・14か月目15か月目16か月目17か月目18か月目19か月目20か月目(解約)
工事費500円・・・500円500円500円500円500円500円5,500円
割引金額-500円・・・-500円-500円-500円-500円-500円-500円0円

 

まとめ

今後、事業者間転用により営業も多くなるかもしれませんが、更にお得に使える市場へと変わるはずです。

ただ、これは前例を含めた推測でもありますが、フレッツ光への変更は今まで通り解約してからの変更になるかもしれないと思っています。

NTTは民間企業といっても、NTT法というものがあり官庁とほぼ同じ扱いの会社です。

ですから、ブランド力もさることながら、市場競争の面でもNTTは様々な制限があります。(価格が高いのもこのせいです。)

光コラボの回線から簡単にNTTの回線に戻せるシステムだと、安易に戻してしまうユーザーが増えてしまうことも懸念して、総務省などの指導も介入してくると予想されますので、今回はあくまでも光コラボの事業者間だと思っておいた方がいいでしょう。

ただ、光コラボのサービス自体は品質は変わらずに安く利用できるため非常にいいサービスです。

事業者間転用に限らず引越しや移店をきっかけに光コラボを利用するもの安心して利用してください。